この宇宙が、私たちとは切り離された論理的な所有者によって創造・管理されているという前提に立ち、私たちは最も根源的な問い――「なぜ私たちは生きているのか」について静かに、そして丁寧に考えていきます。
ここで語る内容のうち、科学が証明している部分は厳密に。
そして、科学が未だ答えを持たない部分は「自然な推論としての価値」を正直に述べるという姿勢で進めます。
無力な誕生と「唯一の贈り物」
私たちに組み込まれた唯一の願い
人類は誕生の瞬間から、ある特徴を共通して持っています。
これ自体は、生物学と神経科学で観察されている「確かな事実」です。
生まれたばかりの私たちは自力で生きられません。
最初にすることはただ一つ——外部に助けを求めることです。
「助けてほしい」
「愛してほしい」
「快適にしてほしい」
泣く、笑う、手を伸ばす。これらはすべて、生存のために必要なものを求める純粋な反応です。
これは、科学で確認されている「快・不快の神経回路」によって説明できます。
人間も動物も、生まれた瞬間から快を求め、不快を避けようとします。
この性質こそが、もし宇宙に所有者がいるのなら、私たちに授けられた唯一の設計であり、
その姿は「良心」として人間の中に、「本能」として動物の中に刻まれています。
【推論】喜びの法則:利害の一致
宇宙の所有者が、この「求める・応じる」構造を生命に組み込んだと仮定するなら、
そこから導かれる結論はシンプルです。
私たちが喜べば、生命としての働きが最大化し、
ひいては宇宙全体の生命活動も活性化する。
つまり——
宇宙の所有者が私たちに望んでいることは「喜び」であり、
私たち自身もまた喜ぶことでしか幸福を感じられないように設計されている。
これは、心理学・神経科学が示す
「人は誰かを助けるときに最も深い幸福を感じる」
という事実とも完全に一致します。
【推論】宇宙全体の「喜び」を最大化せよ
ここからは推論の領域ですが、論理としては自然な流れです。
もし、私たちの喜びが宇宙の所有者にとって利益になるのなら、
所有者は当然、その宇宙における「総喜び量」を最大化しようとします。
つまり宇宙は、「喜びを生み出す仕組み」として精巧に設計されている可能性があります。
【推論】宇宙の「破棄」と喜びの競争という仮説
この章から述べる内容は、
科学では証明されていないが、論理的な筋道に沿った推論です。
私たち自身が考え、確かめるための「思考の材料」として扱ってください。
宇宙の所有者は複数いるのか?
この宇宙に所有者がいるのなら、
“ひとり”であると断定する根拠はありません。
そこで一つの推論が生まれます。
複数の宇宙の所有者が存在し、それぞれが自身の管理する宇宙の「喜びの最大化」を競い合っているのではないか。
この考え方は神話や宗教ではなく、
むしろ自然界の構造——競争・最適化・選択の普遍性——に近いものです。
宇宙の所有者には「順位」があるという推論
もし所有者同士が競い合うなら、
当然、結果に応じた順位が生まれます。
そして順位に応じ、所有者自身も「見合った益」を得る。
この推論は、あらゆるシステムが
「成果に応じて評価が変わる」という自然法則に沿っています。
宇宙の所有者が望む唯一のこと
だからこそ所有者はただ一つだけを求める——
その宇宙が、生命が、本来組み込まれた“良心”に従い、
喜びを最大化するように動くこと。
そして驚くべきことに、
科学が示す事実と、この推論がぴたりと重なります。
人間は、良心に従うときだけ、深い幸福を感じられる。
これは宗教的な教義ではなく、脳科学が裏付ける現象です。
つまり
喜びを生む行動=人の幸せ
喜びを生む生命体系=宇宙の価値
宇宙の価値=所有者の益
この三者は完全に一致します。
もし宇宙が競争に負けたら?
これは“仮説”であり、断定はできません。
しかし論理としては、否定しきれない可能性があります。
もし、ある宇宙の喜び総量が決定的に不足し、
他の宇宙に比べて価値が著しく低いと判定されれば、
所有者はその宇宙を「破棄」するという選択肢を持つかもしれません。
これは恐怖を煽るための話ではなく、
「宇宙が存続する理由を考える」ための思考実験です。
まとめ:私たちの理にかなった使命
——良心に従い、喜びを最大化して生きること。
ここで語った推論が正しいかどうかは、誰にも断言できません。
しかし、一つだけ確かなことがあります。
人は、良心に従うときだけ、深く満たされる。
誰かを喜ばせる時だけ、持続する幸福を感じられる。
奪う喜びは一瞬で、与える喜びだけが人生を支える。
これは科学が証明し、私たち自身の経験が裏打ちする事実です。
逆に、資産を集める、名声を得る、権力を握るといった代替行動は、喜びの法則から逸脱したものです。
これらは一見すると満足感をもたらすかもしれませんが、それは一時的なものです。
なぜなら、それらの行動は真の幸福の源泉ではないからです。
だからこそ、
たとえ宇宙の所有者がどのような意図を持っていようと、
競争が行われていようといまいと、
その推論が正しかろうと間違っていようと——
良心に従い、喜びを増やす生き方こそが、
もっとも合理的で、もっとも幸福で、
そしてもし宇宙に所有者がいるのなら最も望まれる姿なのです。
書籍:小説で読む「私たちの存在意義」
「私が生命に組み込んだ唯一のプログラム。それは『良心の輝き』を求める神経回路だ。」
これは、「宇宙の喜びの最大化」を至上命令とする宇宙の所有者を主人公に据えた、論理的でスリリングなサイエンス・フィクション・ノベルです。
この世界では、「物質の有限性」や「快・不快の神経回路」といった科学的事実こそが、所有者が宇宙に仕掛けた「設計図」の断片として描かれます。主人公である所有者は、宇宙全体の「総喜び量」を最大化するために、生命に「良心」という名の唯一のコードを組み込みました。
物語は、所有者の視点から、私たちが無力な誕生の瞬間から持つ「助けを求める本能」が、いかにして宇宙の最大の利益、すなわち「利害の一致」に繋がるかを明らかにします。
所有者の目的: 喜びの総量を最大化すること。それこそが、所有者自身の益となり、宇宙の価値を保つための唯一の方法。
破棄の可能性: もし宇宙の喜び総量が決定的に不足したら? 所有者はその宇宙を「破棄」するという、システム管理者としての冷徹な決断を下すのか?
この小説は、私たちの「良心に従い、誰かを喜ばせる行動」こそが、宇宙の存続とあなたの「核」の成熟を決める、最も合理的で切実な使命であることを突きつけます。
奪う喜びは一瞬で、与える喜びだけが人生を支える――その真実が、宇宙の存続を賭けた「設計図」でした。
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